管路更新:パイプリニューアル
市街地には、多数のライフラインが埋設されています。
これらは快適な都市生活や産業を支える動脈となっています。
しかし地中管路は長い年月を経て管折損などによる段差や管内面の劣化が発生するため、管路の、調査・補修・更新が必要になります 。
機動建設工業では推進工法で培った非開削技術を活用し、環境への影響が小さく、コスト面でも有利な非開削の管路更新システムを開発しています。
管内の老朽化
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管内検査
管内調査カメラにて管路検査を行います。
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管内検査結果
補修・更新が可能 | 全面補修・管路更新を提案します。 |
補修・更新が困難 | アルティミット工法をはじめとする推進工法などで新規に施工を提案します。 |
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管路検査:管内調査カメラ
上・下水道管、ガス管、電力・通信管等において管内面の状況やクラックの長さ、ジョイント部のずれ、腐食部の位置、大きさなどを管内カメラと計測システムにより測定することができます。
■ フレキシプローブカメラ(管内カメラ)
- 1台のカメラで管内径50~450mmまで使用できます。
- 制御盤にモニターが組み込まれており、カメラを遠隔操作できます。
- ビデオ録画、写真撮影が可能です(オプション)。
- ガラス繊維強化プラスチックを使用した硬質特殊ケーブルにより手で押し込むことができ、押込時にウインチ等が不要です。
- 天地の方向が画面に表示されます(最新機種)。
全面補修:小口径管路拡大切削工法
■ 全面補修・管路更新
PRMは既設管の内部を拡大切削し、電線管路を更新する目的として開発されました。
この工法は切削機を既設人孔内に設置し、フレキシブルジョイントロッドの先端に取り付けた拡大切削ビットを水平ドリル装置により管内に引き込み、回転切削することにより管内面を拡大します。
地中送電線管路などの既存管路設備をリメークすることによってその活用と建設コストの縮減をはかることができ、 また、坑内に機材を搬入、作業を行うため交通規制などの問題も減少します。
■ PRMの特長 PRM
- 曲線にも対応できます。(常用3.5°最大7°)
- 切削効率が良い。
- ロッドの取り替えが容易です。
- 150m程度の延長距離でも可能です。
■ 施工手順
- 孔内に特殊カラムと水平ドリルを搬入し、組立てます。
- ロッドを既設管内に挿入します。
- 相手側人孔で、切削ビットと給水ホースを取り付けます。
- 切削ビットを回転させながら、引き込むことにより管内面を切削、拡大します。
- ビットが到達し、切削完了します。
■ 拡径切削ビット
拡大する径にあわせて製作します。他の機器は共通です。
ビットの冷却を兼ねた切削水により、ビットの摩耗低減と切削クズの回収を行います。
■ フレシキブルジョイントロッド
フレキシブルジョイントロッドは1mで常用3.5°、最大7.0°の偏角を持っており、曲線管路でも施工できます。
水平ドリルのパワーを充分に伝達できるフレシキブル構造です。
ロッドの脱着が機械化されており狭い人孔内でもロッドを安全に容易に交換することができます。
■ 小口径管路拡径切削推進工法(PRM)関連情報
- 現場・技術報告(施工状況の紹介)
- 第11回非開削技術研究発表会論文 「小口径管路拡大切削推進工法の開発」