縦推進について 取付管工法

施工内容は、φ2600mmシールド埋設管に、縦推進(鞘管工法)にて、直接接続(取付管工)するものです。
この工事は、この地域において、大雨が降ると、床下床上浸水が度々おこるため、この対策として急遽設計されたものです。
この辺は、もともと地盤高が低く雨水対策地域とされている所です。
工事内容は、シールドにφ800mm鋼管を鞘管とし、φ600mmFRP管を本管に取り付けるものです。
取り付け工の探さは9.3mと深く、地下水位も高い位置にあります。
補助工法として薬液注入工が設計されていましたがその効果に疑問があるためJSGへの設計変更を申し入れましたが認可されませんでした。
そこでよくシールド工事で採用される、チェックボーリング取付工法が応用できるとの提案がありました。
その方法とは、

  1. 泥水で地山の安定を図りながらウィングビットで掘削し、シールドの天揚まで到達させる。
  2. ウイングビット撤去後、φ800mm鋼管の下場に削孔ビットを取り付けたものを挿入し、シールド天場に達した時点より削孔し、50mm程度貫入させる。
  3. 削孔貫入終了後、貫入部を清掃しその後、セメントミルクを注入し、シールドと鋼管φ800mm間において、土砂、水が流出することのないようにする。
  4. 本管φ600mmFRPが挿入できる削孔と挿入、中詰注入で全行程を完了する。

今回この工事において、ウイングビット掘削時、コンクリートガラなどが障害物となり、一時ストップしましたが、非常に安全に施工できました。役所等に当工法をPRしたいと思います。