日本の道づくりを応援するのも、機動建設工業株式会社の仕事です。
高速道路はいま「縦貫から横断へ」「新設から拡幅へ」と変化のきざしを見せています。
そこで注目を集めているのが、軽量で強靭という特徴を持つプレストレストコンクリート(PC)橋梁です。
プレストレストコンクリート(PC)工法が国内に導入されて50年以上がたちました。
その間、様々な改良が重ねられ、土木工事ではかかせない技術となっており、特に橋梁部門で広く使われています。
機動建設工業では、PCの導入初期からの蓄積された技術と豊富な実績をもとに、独自に開発した『S.P.C.工法』は、鋼トラス桁とプレストレストコンクリートの合成構造により、「高品質」「施工の安全・合理化」「工期短縮」「コスト縮減」を実現しました。
私たち機動建設工業株式会社は、フレシネー工法・CCL工法・SM工法といった従来工法に独自の技術をプラスし、日本の道に、そして鉄道に、新しい橋を架けていきます。
プレストレストコンクリート(PC)とは?
Pre(あらかじめ)Stressed(応力を与えた)Concrete(コンクリート)の略で、PC鋼材を用いてコンクリートに予め計画的に圧縮応力を与えることにより、荷重によってコンクリートに生じる引張応力を打ち消します。
PC部材とすることで、鉄筋コンクリート部材よりも、軽量化ができ、耐久性・水密性に優れたものとなります。
PC橋梁の種類
PC橋梁とは、プレストレストコンクリートで製作された橋梁のことを指します。
一般のコンクリート橋に比べ、耐久性、安全性、経済性に優れているとともに、長スパン化・軽量化が可能であり、高速道路橋・歩道橋・鉄道橋などに、数多く施工されております。
PC橋梁の架設工法
1.固定支保工法 固定支保工法
PC橋の架設工法の中で、支保工材の汎用性が高く一般に採用されています。形状的な自由度が大きく、適切な条件下で用いれば経済的で特殊な技術も必要としません。
ただし、桁下空間の制約、地盤耐力、および沈下等について確認を必要とします。
2.クレーン架設工法 クレーン架設工法
プレキャスト桁の架設工法です。あらかじめ橋台背面または架設径間の桁下に自走式クレーン車を設置した後に、トレーラーなどにより運搬されたプレキャスト桁を、自走式クレーン車でつり上げ、所定の位置に据え付ける工法です。
3.架設桁架設工法 架設桁架設工法
プレキャスト桁の架設工法です。架設桁(ガーダー)を用い、プレキャスト桁を引き出し、つり上げ、架設する工法です。
架設桁を2台用いたり、プレキャスト桁を架設桁の上に引き出す工法や、架設桁の下をつり込む工法などがあります。
4.張出架設工法 張出架設工法
一般に橋脚から支間中央に向かって、橋体をブロックごとに継ぎ足し、張出架設していく工法です。
桁下の使用制限を受ける場合に有効です。
5.S.P.C.工法
鋼トラス桁を埋設したプレストレストコンクリートを場所打ちで施工して、合成構造橋梁を支保工なしで架設する工法です。
PC定着工法
代表的な定着工法を示します。
スリーストランド工法 | 3本のPC鋼より線を使用し、これを同工法専用のジャッキで3本同時に緊張定着する工法です。 |
フレシネー工法 | フレシネー世界機構およびFKKによって研究開発されたコンクリート構造物および部材にプレストレストを導入する工法です。 緊張材は、引張荷重20~1030tfの範囲があり、定着システムも多種に渡ります。 |
CCL工法 | CCL Systems社(英)で開発されたポストテンション工法。 主に太経のPC鋼より線を、この工法専用の緊張装置を用いて一本づつ緊張し、くさび式の定着具で定着することを特徴としています。 |
SM工法 | 住友電気工業(株)で開発されたポストテンション工法。 プレストレス用鋼材として、12.4mm~21.8mmの7本よりおよび19本より線を使用し、これを同工法専用のジャッキで1本ずつ緊張定着する工法です。 |