プレストレストコンクリート(PC)タンクには築造現場でコンクリートを打設する方法がありますが、機動建設工業ではPCタンクのプレハブ化(パネル化)に取り組み、1971年独自の工法を開発。
屋根と壁をプレキャストパネル化し、省人化はもちろんのこと高品質化、工期短縮、コストダウン、耐震性のアップ等の面で期待通りの効果を上げています。
このパネタンクには昔からの知恵がいかされています。
かつて、木片=「くれ」を組み立て、「たが」で締め付けた桶や樽を作り、水や穀物を貯える容器として盛んに使われてきました。
パネタンクは 側壁パネルを「くれ」に、PC鋼材を「たが」に見立てて築造する工法です。
パネタンクの特長
- コンクリートの品質管理が容易
- 重ね作りができるので広い製作ヤードが不要
- パネルは平面で製作するので、施工が容易で高品質
- パネルは、タンクの大きさに合わせてフリーサイズで製作可能
- ドーム屋根の曲面型枠が不要なので経済的
- ドーム屋根の支保工が簡単で施工性が良い
- 壁・屋根パネル接合部の曲げ耐力が低下しない
- 仮設材が少なく、コスト縮減が可能
- 並行作業で工期短縮を実現
- 高い耐震性を実現
パネタンクの耐震性
この写真は阪神大震災直後のものです。
この震災ではライフラインが壊滅状態になり多くの人々が不便な生活を強いられました。
そうした中、機動建設工業のPCパネタンクはほぼ無傷で、ライフラインが復旧するまで貴重な水を供給し続けました。
耐震ケーブルとラバーパットのふたつの耐震システムが機能を発揮し、パネタンク特有の高い安全性と信頼性をまさに実証したのです。