液状化はこうして起こる
液状化とは、普段は地下水を含んでいてもしっかりしている地盤が、地震などで「液体状」になる現象です。
地震前
地盤は土と水、空気からできています。
地盤の下は通常地下水で満たされており、砂粒と砂粒の間も水で満たされています。
普段砂粒同士はどこかで接していて、お互いに支えあっています。
そのため地盤は安定しており、建造物をしっかり支えることができるのです。
地震時
地震の振動を受けると、砂粒の間にあった水の圧力が高まり、砂粒同士の結びつきが弱められ、ついにはこの結びつきが離れてしまいます。
そうして砂粒はバラバラになり、水中に浮遊するようになります。
これが「液状化」した状態です。
この状態では、地盤は建物を支えることができなくなります。
地震後
地震が終わりしばらくすると、水中に浮遊していた砂粒が沈降し、一方、水は上層に分離して砂と一緒に地面から噴出します(噴砂)。
沈降した砂粒同士は再びお互いに接点をもち、砂粒同士が支え合うようになります。
液状化抑制対策工法とは
上記の液状化がおこると地耐力の低下、地盤の沈下、噴砂、局部的な陥没などが起こります。
液状化による建築物・埋設物の被害を少しでも軽減できるように、液状化の発生しやすい場所や液状化の発生による被害対策を目的とする工法です。
参考ホームページ:国土交通省 宅地防災ページ