アルティミックス工法(推進・シールド複合工法)
はじめに
推進工法技術の進歩は目覚ましく、工事公害が少なくかつ経済的な、都市土木に欠かせない工法として高い評価を受けてきました。
その中で都市部においてはさらなる長距離施工および急曲線施工が求められ、過密する都市部においては鉄道や重要構造物の下部を横断する等の難条件の克服が求められています。
また、近年は気候変動の影響によるゲリラ豪雨等の対策として、大口径の雨水貯留管整備が急がれています。
そこで、大口径管によるさらなる長距離施工および急曲線施工に対し、重要構造物下部の横断を安心して施工できる推進・シールド複合工法を確立しました。
工法の特徴
- 推進工法区間
アルティミット工法の超長距離・急曲線推進システムを採用することで推進工法区間の延長を伸ばし、全体的にコストダウンを図ることが可能となります。 - シールド工法区間
RCセグメントを使用することで、コストダウンを図ることができます。 - 推進・シールド複合工法
推進工法で使用する掘進機を標準とするため、工事費のコストダウンを図ることができます。
切羽安定方式は泥水式、土圧式の2方式に対応可能であることから多様な施工条件に対応できます。
適用範囲
- 適用管径
仕上り内径1650~3000 - 適用土質
泥水式と土圧式ともに、推進工法であるアルティミット工法に準ずる
施工手順
アルティミックス工法の施工手順は下記のとおりです。
アルティミックス工法施工手順
発進
掘進機後胴に調整リングを配置し、推進工法として発進する。
1
推進区間施工
推進管を順次セットし、所定の位置まで推進工法として掘進を行う。
2
推進区間完了
推進管路部の裏込注入、坑内設備および発進立坑設備の切り替えを行う。
3
シールド区間施工
シールド工法として掘進を行い、順次セグメントを組み立てる。
4
掘進機到達
シールド工法として掘進機を到達立坑に到達させる。
5
掘進機回収
最終セグメントを組立て、掘進機の押出しおよび回収を行う。
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