No.53 1kmを超える推進工事

担当部門 関西支店
城戸 誠

 1.工事概要

工 事 名 南吉田汚水幹線工事
工事場所 愛媛県松山市南吉田町
工  法 アルティミット泥水式推進工法
管  径 φ1350mm
延  長 2区間 1051.3m 576.3m
土  質 砂礫層〜シルト混じり砂礫層
土 被 り 7.49〜8.12m

工事施工箇所

 2.工事内容

 本工事は、瀬戸内海沿いの愛媛県松山市の松山空港に近接した道路下に、松山広域都市計画下水道事業に基づく松山市下水道西部浄化センターに流入する南吉田汚水幹線工事(推進延長L=1051.3m、576.3m)で、泥水式推進工法により下水管を地中に埋設するものです。


 3.施工

 本工事では、2つの区間共が長距離推進となるため、次の事項について最適と考える対策を講じました。

   @ 周面抵抗力の低減と推進力増大時への対策
   A 超長距離推進のため、ビット摩耗に対する対策

 1).周面抵抗力の低減と推進力増大時への対策

 本工事では一次滑材を2液混合固結型とし、テールボイドの保持と地山の崩壊を防止する対策を行いました。また、通常2液型滑材を使用する場合、Y字管を使用し混合注入しますが、Y字管内やそれらの配管内で注入材が固結閉塞した場合、解除作業がロスタイムとなるため、多孔管のグラウト注入孔にそれぞれA材とB材を注入し地中で混合させました。
 二次注入は自動滑材充填装置を使用し、一次注入孔より後ろ50mピッチに電動バルブを設置し自動注入を行いました。
 周面抵抗増加の対策として、掘進機後方に油圧ジャッキを取り付けたシールド筒を設置しました。



多孔管を利用した一次滑材注入
二次滑材の注入圧力管理を自動化
 
シールド筒
特殊中押装置


 2).ビット摩耗への対策

 超長距離推進のため、掘進機面盤摩耗状況を中間立坑で点検しビットを交換しました。



発進前の面盤状況
中間立坑到達時の面盤状況
 
ビット交換状況
ビット交換完了


 4.おわりに

 本工事は2区間とも長距離で1スパンは1kmを超える超長距離推進でありましたが、事前に考え得るリスクを抽出し、最適と考える対策を講じました。その結果として、約1800kN(計画推力の約10%)の低推進力で到達し、周辺地盤への影響もなく、無事工事を完成することができました。