No.25 利根川工事施工報告

担当部所−東京事務所
担 当 者−星加 敦之

 1.工事概要
本工事は、第2常総幹線利根川推進工区において、千葉県我孫子市より利根川下を横断し、茨城県利根町へφ1,100mmヒューム管を推進し、高圧ガス導管を敷設するものです。推進管高さは、利根川最深河床より土被り3.7mで設定され、切羽水圧が、0.15Mpa(1.5kgf/cm2)と高圧となるため、アルティミット泥水加圧式推進工法が採用されました。
 2.工事名:
  • 工 事 名:第2常総幹線高圧導管新設工事
  • 工事場所:千葉県我孫子市布佐字北郷454番地〜相馬郡利根町押付新田273番地
  • 工事内容:ヒューム管推進φ1,100mm×562.6m 線形、直線・勾配0%
 3.主要使用機器
  1. 元押設備 200tf×3000st×4台
  2. 掘進機 φ1,100mmRCM
  3. 泥水処理設備 2次処理
  4. 滑材注入設備及び使用材料 ULIS・アルティーK
  5. 挽気設備 ボルテックスブロア16kw×2台管内配管φ200mm
  6. 自動測量器 3台
  7. 中押設備 30tf×10台=300tf
測量中

 4.間題点(施工前の検討会で下記の問題点が挙げられました)
  1. 高水圧によるバッキング
  2. 長距離推進における、精度管理方法、及び推進力の増大
  3. 河床からの泥水の噴出
  4. 管セット時の送排泥管切離し時の泥水処理
 5.対策
  1. ヒューム管に予め、アンカーを埋込み、M16ボルトで、バッキング防止専用金物を取付ける。
  2. 精度管理では、200m以内ではレーザートランシットを使用し、それ以降は、ジャイロ・液圧差レベル・自動測量器((株)ソーキ)を使用する。
    又、推力の低減のために、ULISを使用する。
  3. 河床からの泥水噴出については、送泥圧の管理に十分注意する。
    万一噴出した場合は、切羽圧を下げて、速やかに押すという事を、元請と確認しました。
  4. 送排泥管切離し時の泥水処理には、バキューマーを立坑下に、設置し処理する。
 6.施工
施工に於いては、ほぼ順調に終える事ができましたが、苦労した事もいくつかありましたので記述します。 推進開始から180m付近よりマシンのローリングが進みだし、カッターを反転しても元に戻らなくなりました。 右に6°程度ローリングが進んだところで、このままではマシンのローリングはさらに進むと判断し、推進を一時中断しました。 管内配管の一部を配置替して対応したところ、うまくローリングが止まりました。狭い管内での配管替は大変でしたがうまくいったので苦労のしがいがありました。 アルティミット工法の様に、管内に多くの配線・配管材が入る場合、管内ハンガーに載せて設置しますが、その際の管内モーメントのバランスを、予めよく検討しておかなければならないと思いました (特にN値の小さい地山の場合など)。推進延長200mを境に、自動測量器を使用して管内測量を行いましたが、ここでもトラブルはありました。 当初は立て坑内に1台、管内に1台機械を据えつければ到達迄、測量は可能であるとの事だったのですが実際には機械距離が、220〜230mになったところで、障害物もないのに読みとれなくなりました。 これについては、管内にもう1台機械を増設することによって問題は解決しましたが、基本的には、機械間距離を200m以内に抑える様、 計画しておいた方が良いと思います。(管径によっても多少異なると思われます。) 最後になりますが、到達してさぐり穴を開け、マシンのセンタービットが、ほぼ所定の仕置に出た時は、正直ほっとしました。 推力も終わってみれば、計画推力670tfに対して最大330tf(縁切り時)で、何ら問題はありませんでした。
 ただ、今後の問題もいくつかはあります。例えば、
  1. 長距離推進に於ける裏込注入方法の確立
  2. 管内設備の撤去方法
  3. 管内での移動方法

など。これら以外にも問題は他にもいろいろとあると思いますが、これから一つづつ解消していかなければならないと思います。