No.23 辻堂線引替工事

担当部所−東京事務所
担 当 者−曽我 利行

 工事概要
  • 工 事 名:辻堂線引替工事
  • 企 業 者:東京電力株式会社
  • 工事場所:神奈川県茅ヶ崎市赤羽根〜藤沢市城南地区

当工事は神奈川県茅ヶ崎市から藤沢市において東電地中送電線の新設工事に伴い、φ900mmヒューム管(推進延長L=373.0m)を泥水式アルティミット工法により昼間施工で埋設するものです。管路部は変電所間の交差点を直角に曲がりながら1スパンで結ぶもので、シンプルかつ低コストそして生活環境を大切にした斬新な工事となっていますが、過去に例がない工事なので内外共に注目を集めました。

 推進工事の概要

工  法 φ900mm泥水式推進工法(アルティミット工法)
推進延長 L=373.0m 油圧設備 元  押 100t×4台
カ ー ブ 平  面 R=200m IA=12°45’ 中  押 30t×8台 2段
R= 18m IA=90°02’ 注入設備 1次:スベール
R= 50m IA=26°10’ 2次:アルテイーK
縦  断 R=200m VCL= 5.6m 線形管理 自動測量システム ジャイロコンパス
R=150m VCL=13.5m 土  質 細  砂 N値40〜50
掘 進 機 DTK900(急曲線対応型機) 土 被 り 6.0m(平均)
管  種 φ900埋込みカラー型推進管 1種 地下水位 GL−3.5m
L=2.43m 120本
L=0.80m 98本

 推力
計画総推力は535tfですが、当然元押しだけによる施工を目標としており、固型滑材を使用せずテールボイド部の地盤を押さえる事ができるのかを最も心配しました。
 しかし推進延長200m付近まで1次2次共に設計の約1.2倍の注入量で推力は100tf、そして250m付近で最高値180tf(縁切り)→155tf(通常)まで上昇しましたが、その後設計の1.5〜2倍の注入量を続けると推力は低下し、18Rに突入しても上昇することなく最終的には90tf→58tfという信じられない低推力で到達しました。2次注入は手動でしたが、注入箇所を計画的に1本(2.43m)推進毎に3ヶ所以上変えました。又、テールボイド部の地山が1次滑材で充填されるまでに崩壊することをさけるため、泥水の比重(1.15)粘性(ファンネル粘度28秒以上)管理に特に注意しました。
施工中


 センプラリング

センプラリングの配置計画は18R区間でt=40mm90°2.5倍発泡でしたが計画より低い推力で推進できると想定し、又外側継手部の止水ゴムの逸脱を考慮しヒューム管装着のクッション材t=10mm全周とセンプラリング t=20mm90°としました。

 No.23 辻堂線引替工事
測量は自動測量システムを採用しました。管径が小さいため自動整準台を取付けることはできませんが、最終的に12台の機械を管内2人の職員で管理し、迅速に測量を行い、日進量(14.7m/8h、15Rからは9.8m/8h)を確保し、所定の位置(誤差10mm以内)に到達することができました。なお、ジャイロの取り付け位置が中折れ2段の後方であるため方向修正上の目安として使用しました。
 測  量
工事はスムーズに終了しましたが、狭い管内の環境は最悪でした。管内を移動するだけでもかなりの体力を消耗しますが、それに測量機械の移動があるので筋肉痛はもちろん配管等の突起物による打身、捻挫、擦傷の絶えない現場でした。
 それから到達した時、マシンが押込側に向いているようで不思議な気持ちになりました。