No.188 「CR管更正工法」(小口径管路の内面補修工法)

開発部

 1.CR管内補修システムとは

このシステムは、長年の実績を誇る下水管道管渠の内面補修工法における施工技術の応用により開発された非開削の管路補修工法です。補修技術は、ポイント切削工とポイントライニング工からなり部分的な補修が可能となるため、経済的な管更生ができます。

(1). ポイント切削工
  管内の段差や突起物等障害物の除去をTVカメラによる目視状況で切削機の遠隔操作により部分的な切削を行います。
(2). ポイントライニング工
  通常の熱硬化性ライニングに比べ、短時間(約15分間)で硬化可能な光硬化ライニングにより、より品質の高い低コストな部分ライニング工です。

 2.作業の流れ

(1).カメラの調査工−管路内の損傷ケ所の発見

CR管路更正工法システム図 写真−1 超小型TVカメラ
写真−1 超小型TVカメラ

(2).管路内切削工−段違い、口径拡大

切削作業順序
写真2−切削機 PG90 写真2−切削機 PG90
写真−2 切削機:RG90 ミニ HP管用 ダイヤモンドカッターヘッド付きφ100〜φ250対応

(3). 管路内面補修工ーCR光硬化補修システム
  ●管 径/φ75、φ100、φ125、φ150
●硬化方法/光硬化
●補修幅/30cm以内
●ラインニング厚/2mm (写真−3参照)
光硬化補修機 ソフトスリーブ
写真−3 光硬化補修機及びソフトスリーブ

 3.基本仕様

既 設 管 径 φ100〜φ150
既設管種類 AP,PFP,KGP,PD
適 用 箇 所 送電管の内面補修
補  修  幅 標準300mm
仕上がり断面形状 円形
既設管の損傷状態 破損 50mm以内の欠落まで可
クラック 全円周、管断面が持続されていれば可
目地ずれ
(段差、ひらき)
管厚以上
たるみ、蛇行 管径の1/10 D以内
管路の曲線 10°以内
推積物
(モルタル付着等)
管径の1/10 D以内 それ以上事前処理
浸入水 流れ落ち程度
管腐食 スリーブがパンクしない程度
侵入根 ∪∨樹脂 硬化時には100℃近くの放射エネルギーが発生するため、木の根の生長を止める効果がある。
裏 込 め 材 使用せず
複合管の外圧強度
(既設管と補修材と一体した管)
新管と同等以上 JSWASK−2「下水道用強化プラスチック複合管6.4外圧試鹸」に準じ、新管(縫目付)に施工後の破壊荷重 75.5kN/m
仕上がり内径
(縮小)
補修管厚 t=1.5〜2.0mm
水密(外水圧) JSWASK−2「下水道用強化プラスチック複合6.6水密試験」に準じ、外水圧0.098MPa(1.0kgf/cm2)で3分間圧力保持、侵入水なしが確認された。

使用材料および特性 管    材 プリプレイングされた補修材(補強材に光硬化性樹脂を含浸、積層させたもの)
・・・ソフトスリーブ
 補強材:ガラスクロス、不織布で縫製加工したもの
 光硬化性樹脂:工ポキシアクリレート樹脂(ビニエステル樹脂)と光開始剤の配合
 送電管補修:平面型ソフトスリーブ
耐 薬 品 性 ●JSWAS K−1「下水道用硬質塩化ビニル管5.7浸せき試験」に基づき試験 規格値以内数値
耐 磨 耗 性 ●JlS K 7202「磨耗輪によるプラスチックの磨耗試験方法」に基づき、硬質塩化ビニルと同等以上
衝撃強さ
(シャルビー)
30kg−cm/cm2
熱変形温度 105℃
引っ張り強度 12.0kgf/mm2
引っ張り弾性率 900kgf/mm2
曲 げ 強 度 20.0kgf/mm2
曲げ弾性率 900kgf/mm2
圧 縮 強 さ 15.0kgf/mm2
バーコール硬さ 40以上
施 工 性 標準作業面積 AP内面補修工事車、丁∨カメラ車約30m2(9坪)
作 業 位 置 マンホール間250m以内可 (250m以上は両端より侵入する)
許 容 水 量 流れている程度TVカメラ調査可能な程度
水  替  工 状況に応じて対応
施工の継続性 1工程単位で中断可

 4.施工方法及び施工時間

施工方法および施工時間
CR光硬化内面補修工法

標準施工時間
1日当たり=60分×8時間=480分
内面補修1ヶ所当たり施工時間=装着作業5分+補修機の挿入・撤去の移動65分=70分


 5.特徴
  1. 光硬化版補修機は各種の工業所有権により守られており、他工法と明確なる差別化が出来る。
  2. 硬化開始は、光(UV)を照射させない限り、硬化はおこなわれないため、外気温、距離等に左右されることなく熟練度が少なくて利用可能。
     特に送電管等の場合には、距離が250m 近くあり、従来の熱硬化性樹脂使用の場合には、硬化開始時間を正確に予測する樹脂配合比率が熟練者でないと難しい。
  3. 光硬化時間が20分間と早いために従来の熱硬化方式に比べて補修効率が増加可能となる。このため、日進量も1.5倍増加可能となる。
  4. 光硬化用補修材は工場で縫製加工された補強材に、光硬化樹脂を含浸、積層したソフトスリーブの採用により、現場での樹脂配合、含浸、積層作業は不用となり、現場での施工の品質の均一化、施工効率が大きく貢献する。
  5. 光硬化性樹脂とはエポキシアクリレート樹脂(ビニルエステル樹脂)に光開始剤を配合したものである。熱硬化方式と同じエポキシアクリレート樹脂を使用しているため、物理的には同一であり、長年の実績により安心して使用出来る。