No.9 岩盤掘進−推研式岩盤(泥水式) 掘進工法について

担当部所−名古屋事務所
担 当 者−湊 友之

複合掘進機(以下CMT)の使用は昭和60年以来2回目で、又新しい経験が出来ましたので施工の感想等を報告します。

今回の工事は元請共同企業体工事で、内径900mmのヒューム管を使用し、完全な花崗岩から発進し、約32mにて花崗岩の分布が下方に変化し、最終は風化花崗岩・普通土に変わる全長100.4mの区間です。

花崗岩の圧縮強度は発注者の調査によると836〜1325kgf/cm2であり、掘削した岩盤には割れ目が無く見るからに硬い様子でした。

着手前の予定では全面花崗岩の箇所は日進量は少ないものの、以後の区間はスムーズに進捗すると思われました。

岩盤掘削は均一な加圧掘削を掘削ビットに平均に伝達するのが最大の決め手で、これによりビットの耐用距離が左右されます、他工法のようにローラービットを岩礫に無理矢理押し当てて破砕するのとは異なり、無理なく切削するのがCMTの掘削方法です。当工事の岩盤切削時は砂地盤を掘削しているかの様なきれいな砂状で振動篩から排土されていました。

他工法にて岩盤切削の工事を施工する際においても、適正な推進速度でいかに均一に面板に伝えるかを充分管理する必要があります。

CMTには、良い面、もっと改良したい面もありますが、他機にはない特徴があり、当社においても独自の岩盤対応用マシンの開発を望みます。その際には、微力ながらお手伝い出来たらと思っております。